住まい

オーダーカーテンの色や柄を選ぶポイントは?色の効果についても解説

オーダーカーテン

カーテンを購入するとき、既製品から自分のイメージどおりのものが見つけられなければ、オーダーカーテンがおすすめです。既製品より費用はかかりますが、色や機能、デザインなどを自分の好みに合わせられます。

オーダーカーテンは床や壁、天井の色との相性を考慮して選ぶと統一感が生まれます。また、柄の入ったカーテンは空間を広く見せたり華やかさを醸し出したりできます。カーペットを敷いているのであれば、カーペットとのコーディネートも考えてください。

また、色の持つ効果についても知っておくと、部屋の表情をより魅力的に見せることができます。

オーダーカーテンの色の選び方

オーダーカーテンを選ぶとき、色の選択は重要なポイントの1つです。好みの色を使うだけでなく、壁や床の色との調和を考えると、より洗練された部屋を演出できます。日頃、服を着るときにもコーディネートを考えるように、カーテンでも同じことがいえます。

壁の色

近年、ほとんどの国内住宅では和室を除いて、白やアイボリー、グレージュを基調とした壁紙が使われています。そのため、カーテンは色を問わず好きなものを選択できるうえ、統一感を出しやすくなっています。

白いカーテンには清潔でさわやかな印象があり、また空間を広く感じられます。アイボリーやベージュは安心感をもたらすため、リビングや寝室に適しています。

もし壁に色がついているときは、カーテンを同系色のものにすると統一感が出ます。このとき、色に濃淡や彩度の差をつけるとよりしっくりなじみます。

例えば壁の色が濃い色なら、カーテンは薄いまたは淡い色にします。壁の色が薄いときは、カーテンは濃いまたは深みのある色にするというイメージです。

床の色

フローリングも使われている床材の色はそれぞれの住宅で異なります。床材の色によっても、似合うカーテンの色は違います。

ライトカラーのフローリングには、鮮やかな色のカーテンを選ぶと北欧系の雰囲気が出ます。また、ビビッドな発色のものはお子様のお部屋にもぴったりです。

あたたかみを感じるミディアムカラーのフローリングには、中間色のカーテンが似合います。彩度の低い、少しくすんだ色合いのものを選ぶと落ち着いた雰囲気が出ます。家族が集まって過ごすリビングには、暖色系のカラーがおすすめです。

焦げ茶や黒に近いダークトーンのフローリングには、薄い色のカーテンが適しています。白やアイボリーのほか、サーモンピンクやライトグレーもおすすめです。色のついたカーテンを選ぶなら、ペールトーンまたはパステルトーンのものを選ぶようにしてください。

カーペットとの相性

床にカーペットを敷くときは、同系色のカーテンにするとスッキリして見えます。カーペットとカーテンで色の濃さに差をつけると、よりなじみます。ベージュやブラウン系のカーペットであれば床の色と同じように考えてください。

オーダーカーテンの柄の選び方

カーテンは色だけではなく、柄も部屋の雰囲気を左右する重要な要素です。柄が持つ印象をうまく利用して、家族全員が気持ちよく過ごせる部屋を演出してください。

無地

無地はまさにシンプルイズベスト。どんな部屋にも似合う、オールマイティな柄です。コーディネートを楽しむなら、家具や壁、床の色との組み合わせを楽しめます。

同系色で統一したり、濃淡をつけてグラデーションを作ったりできるうえ、反対色でメリハリをつけるのも印象的です。もし椅子の生地や壁紙に柄が入っているのなら、同系色の無地のカーテンを選べばうるさくなりません。

モダン柄

モダン柄とは幾何学柄やストライプ、チェックの入ったものを指します。家具や壁紙がシンプルならば、モダン柄のカーテンでオリジナリティを出すのも楽しいものです。

縦のストライプには天井を高く見せ、横ストライプには部屋を広く見せる効果があります。掃き出し窓にはストライプを、ダイニングやキッチンの小窓にはチェック柄がよく似合います。また、お子様のお部屋につけるのもおすすめです。

あまり尖った印象を出すのは控えたいということであれば、ペールトーンやパステルカラーのモダン柄を選んでください。

ナチュラル柄

観葉植物を室内に置いていたり、シンプルな壁紙とウッディな家具で統一していたりする部屋にはナチュラル柄が映えます。アイビーがプリントされたツタ柄のものや、葉っぱをデザインした北欧系の雰囲気を持つものがあげられます。

ペットや小さなお子様と一緒に生活している、ほっこり、ゆったりというキーワードにひかれる方におすすめです。

カーテンの生地が麻、もしくは麻に近いものなら、無地でも自然な空気を醸し出せます。

花柄

華やかさを演出するために、花柄のカーテンはもっとも適しています。ですが、柄の雰囲気や花の大きさによって、似合うインテリアや部屋は違ってきます。

エレガントな花柄であれば、アンティーク調の家具や照明、インテリアのある部屋と調和します。小花を散らした柄はプライベートルームやダイニング、子供部屋に適しています。広い空間につけると騒がしい印象になるためおすすめできません。

カーテンの機能

カーテンには遮光、遮音、ウォッシャブルやUVカットなどさまざまな機能があります。どの部屋にカーテンをつけるかによって、必要な機能は変わってきます。

強い日差しをカットしたいリビングや寝室には遮光もしくは遮音カーテン、子供部屋には汚れても洗いやすいウォッシャブルカーテンがおすすめです。肌だけでなく、本やCDなどを日焼けから守りたいならUVカットタイプが使えます。

遮光カーテンは等級によって遮光効果は変わります。カーテンを閉めたとき、部屋のなかがどれだけ暗くなるかについても把握しておいてください。

インテリアの配色黄金比

インテリアの配色黄金比とは、空間全体のまとまりを出すための色の配分率です。ベースカラーを70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%の配分にすると誰でもおしゃれな空間を作ることができます。

配色比該当するもの
ベースカラー(70%)                   天井 壁 床
メインカラー(25%)ソファ ラグ カーテン
アクセントカラー(5%)クッション 小物類

これに当てはめて考えると1つの部屋に使える色は3〜4色ですが、ベースカラーである床と壁、天井の色は変えにくいため、実際に選択できるのは2〜3色です。

色の持つ効果を取り入れる

赤は情熱や生命力を感じさせ、青には冷静さや冷たさを感じます。このように、色の持つ効果を利用して、ビジネスや実生活においても積極的に取り入れられています。

  1. オレンジ
  2. 茶色
  3. モノトーン

活発さやエネルギーを感じさせる、生命の色です。アクティブに過ごしたい部屋に適していますが、反面くつろぎたい部屋には不向きです。このようなときは、淡いピンクのものを選ぶとリラックスして過ごせる空間を演出できます。

オレンジ

多幸感やあたたかみを感じさせる色です。食欲をうながす色とされているため、食卓やキッチンに取り入れられます。また社交的、楽しさ、明るさというキーワードを持つため、お客様と接する場所にも向いています。

元気のよい、気持ちの弾むような色です。集中力や判断力、記憶力を高めることも期待できるため、書斎や子供部屋、リビングにおすすめできます。また、アクセントカラーとしても人気です。

植物や健康をイメージさせる色であることと、目を休ませられるということから、寝室やリビング、仕事部屋に向いています。また、室内を明るくおしゃれに見せることもできます。

冷静さ、冷たさを感じさせる点から、集中力を高めるといわれています。落ち着いた色味のものであれば、部屋を選ばず合わせやすいメリットもあります。食欲を抑えることも期待できるため、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぎたい方にもおすすめできます。

 茶色(ベージュ)

アースカラーであるブラウン系は、落ち着きや安心感をもたらすといわれています。どんな部屋にも似合い、飽きの来ない色です。インテリアとも合わせやすいメリットがあります。

モノトーン

白は清潔感があり、さわやかでどんな場所にも似合います。グレーは落ち着きのある上品な色で、空間を選びません。黒は高級感や重厚感があり、集中して過ごしたい部屋に適していますが、気持ちがふさぎやすくなる人もいるため注意してください。

まとめ

オーダーカーテンを作るときは、色や柄の持つ効果や取り入れ方を把握しておいてください。

統一感のある部屋を作るためには、配色黄金比を意識することが大切です。ベースカラーを70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%として覚えておきます。天井や床、壁の色とカーテンを同系色にしたり、濃淡をつけたりすることで調和を生み出せます。

カーテンの柄もまた、部屋の印象作りに役立ちます。無地やモダン、花柄の持つ効果をよく考えてコーディネートしてください。同時に、色の持つ効果についても考えながらカーテンをチョイスすることもできます。

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